経緯 |
とにかく我が家は時代劇好きだ。子供にそれほどチャンネル選択権がなかった我が家では、主に父親が見るものを皆が見るというのが常だった。それに不満を唱えなかったということは家族揃って時代劇好きだということではあるまいか。 |
こだわり |
なぜか番組の中味よりも、ナレーションや主題歌に興味を示した私は、基礎英語録音用に与えられたラジカセで、それらを録りまくった。そうしたものは三つ子の魂百までという通り、今でも諳んずることができる。・・・・死して屍拾うものなし。 |
ベスト10 |
たいへん難しいが選んでみた。但し順は不同としたい。
◎必殺仕掛人 ナレーションの素晴らしさ、BGMのかっこ良さ、はまりまくりの俳優さんたち、殺しのシーンのバリエーション、どれをとっても珠玉。ある程度、池波先生の原作に忠実 な為、ストーリーも素晴らしい。特にくりくり坊主頭の梅安さん(緒形拳)は最高にキュート。女好きでグルメな彼が仕事道具を口にくわえる姿は官能的でさえある。 ◎長崎犯科帳 舞台のエキゾチックさは他に類を見ない。必殺シリーズに匹敵する闇奉行の天晴れな活躍は溜飲の下がるもの。オープニングとエンディングのカットのかっこ良いこと。時 代劇にそぐわないポップな主題歌は妙にアンバランスなのもまたオツなもの。最終回の「あばよ、長崎また来るぜ」を信じて以後何年も続編を待ったものである。 ◎江戸の旋風〜同心部屋御用帳〜 まっとうな奉行所の同心、岡引きさんたちがまっとうに悪と対決する時代劇版刑事部屋もの。下引きさんに至るまでまるで本職のようなはまりようが素晴らしい。今は西岡 徳馬と改名された西岡徳美は、元隠密廻りの同心、島津さん(露口茂)の粋な手下役。故・橋本功演じる岡引き勘八親分の「かんべんならねえ!」は名口調だった。 ◎右門捕物帳 水鳥の御紋、合気道のシルエット、着流し、褌丸出しの疾走、「北の近藤右門」の轟く勇名。十手を返そうとしては御奉行直々に引き止められる、今で言う有能なはみだし 刑事ぶり。あまりのかっこ良さにファンレターまで出した杉良太郎だが、これ以後はシャープさやクールさを損なうようになり、残念至極。 ◎赤穂浪士 どの赤穂浪士かというと、田村正和が堀田隼人役のやつ。着流しで旅するのはこの人の伝統だ。古くは「眠狂四郎」、「運命峠」から「乾いて候」まで、一貫したキャラク ターは異色。ただし、その殺陣は華麗であって壮絶に強そうなのは、さすが柴田先生仕込み。あと「編笠十兵衛」(高橋秀樹の)も良い。何が良いって吉良の家臣たちが。 ◎新必殺仕置人 「必殺仕置人」で登場した中村主水と念仏の鉄つあんが再登場。中村さんにいたっては以後なが〜く必殺シリーズを継承してゆくのだっけ。鉄つあん(山崎努)の指ボキボ キを真似してたら、ほんとに指の関節がおかしくなってしまった。使い走りの正ちゃん(火野正平)は可愛かった。ラストはかなり悲惨なのだが。 ◎大江戸捜査網 タイトルの捜査網にはアンタッチャブルの振り仮名がうたれていた。隠密に憧れた日々。長く続いたこの番組も、もちろん対象時期は、初期の十文字小弥太こと三次郎(杉 良太郎)、伊坂十蔵(ゴルゴ十三、もとい瑳川哲朗)、小波姐さん(梶芽衣子)トリオの頃。「右門・・・・」同様、杉様歌う主題歌のEP版まで買ってた入れ込みよう。 ◎子連れ狼 子供心に、はじめはあまりの悲壮感に好きになれなかったのだが、再放送ではまったクチ。バーブ佐竹の歌声は胸に染みる。マカロニっぽいのも好み。大五郎役の方が犯罪 者になってしまったのは時代の流れか、トラウマか。小さい子が人の殺し合いを見るの、よくないよ(BYアムロ・レイ)は名言か。 ◎新必殺仕事人 この第一回は素晴らしいカットの連続。一話で仲間が集まるという定番を見事に演出。おりくさん(山田五十鈴)は小波姐さん以来の憧れとなる。原作から遠く離れるも、 これはこれなりの面白さを満喫できる。ただし、続編が出るごとに荒唐無稽になっていくのにはついて行けません。 ◎国盗り物語 信長(高橋秀樹)も秀吉(火野正平)も光秀(近藤正臣)も、みいんなここからイメージが固まった。本能寺の変の回は、何故か何度も見た記憶がある。土曜日の再放送に 急いで学校から帰ったものだ。大河ドラマはこれと「元禄太平記」くらいしかしっかり見ていない。というわけで、柳沢吉保のイメージもいまだ石坂浩二。 |
新選組について |
昔から新選組が大好きなのだが、残念なことに新選組を題材にした好ましい時代劇にはいまだ巡り合っていない。京都にいたころ放映された「壬生の恋唄」は、総司の寝間着姿にパンツの線が見えるという悲惨なものだった。近藤・土方両氏が高橋幸治、夏八木勲なのはいいのだが。映画「沖田総司」では、高橋さんが土方さん。「燃えよ剣」はスペシャル版で制作され、土方さんは役所広司。ふと気付くと、信長を演じた人が土方さんを演じるパターンでは?でもねえ、実存の写真からして土方歳三は田村正和なんだよ〜。若いうちにやって欲しかった。「御法度」は論外。浅野忠信もったいなさ過ぎ。彼には斎藤一くらいがいい。いや、待て、やっぱりどう見ても勤王派の人斬りか。 今年の大河ドラマはその新選組である。次から次に御馴染みの名前が出るのが嬉しくてつい観てしまっているが、やはり別物としか思えないのが悲しい。・・・・<2004.03.02更新> それにしても、すっかり新しい時代劇は見なくなった。時代劇向けの役者というのはやはりいるのだろうが、再放送の昔のものの方にしか興味がいかないのは、単なる食わず嫌いなのだろうか。ホームビデオみたいになったらしい「水戸黄門」も、助さんが杉良太郎で、弥七がお新から父親の仇よばわりされてたり、追手が露口茂や成田三樹夫の頃が懐かしい。(ひょっとしてこっれって第一シリーズか?) 新選組といえばこちら |
懐かしコレクション |
現存するのは偶然にも必殺シリーズばかり。やはりマカロニ好きには他人(?)とは思えない曲が魅力なのか。EPは他にも『大江戸捜査網』と『右門捕物帳』(共に歌は杉良太郎)があったはずだが、見つからない〜。 さらに、DVDコレクションを追加。 時代劇もの集 |
ギャラリー |
って昔描いたイラストですけど。
時代劇は必殺です 同心部屋の面々 |
いただきもの |
老後の楽しみ亭 かめお様からの御年賀(※掲載は縮小版/no copy!)。さすがプロのイラストは雅よのぉ。ふぉっふぉっ。 あ、そうそう、こちらの掲示板によると、おじゃる丸のモデルは“おじゃる成田”こと烏丸少将(の幼年期)なんですと! 2006年 2007年 |